投資入門
「リスクを知りましょう」

バンガード/投資入門「投資のリスク」バンガード/投資入門「投資のリスク」

投資のリスク

全ての投資戦略において、リスクとリターン(投資収益)の「トレードオフの関係」が存在します。

一方を取ると他方を犠牲にせざるを得ないこの「トレードオフの関係」は、投資をおこなうときにとても重要なポイントとなります。

より高い投資収益を得るためには、より高いリスクを受け入れなければいけません。リスクを最小に抑えたいと思ったら、低いリターンで満足するしかないのです。また投資をはじめたら、すべてのリスクを取り除くことはできません。

リスクと報酬のトレードオフリスクと報酬のトレードオフ

3つの主要な資産間でのリスクの大きさは以下のような順番になります。

主要な資産間でのリスクの大きさ主要な資産間でのリスクの大きさ

短期金融商品はリターンが最も低く、株式は最も高いリターンが期待できます。 はじめは、ほとんどリスクがないような投資商品を選んで、なるべく元本が減らないようにしたいと思うかもしれません。しかし、長期投資を目的とする場合は、インフレによって資産の実質価値が目減りしてしまうという将来のリスクを小さくするために、目先の価格変動リスクを受け入れるべきです。

もし老後の生活資金等のために長期投資を考えているのであれば、債券や短期金融商品よりも過去に高いリターンをもたらしてきた株式を資産配分の中心に据えるべきでしょう。

投資リスクの種類

投資をおこなう際には、投資の様々なリスクについて理解する必要があります。

  1. インフレリスク
    生活費の上昇により、資産のインフレ調整後の実質価値が目減りしてしまう可能性。
  2. マーケット(市場)リスク
    短期もしくは長期的に、株式や債券市場全体の価格が下落する可能性。株式や債券市場は、価格が上昇する期間と下落する期間が周期的に現れる傾向があります。
  3. 元本リスク
    投資対象資産の価値下落により、投資金額が元本割れをするかもしれない可能性。
  4. コールリスク
    債券投資において、金利水準の低下にともない、高利回りの債券を発行者が満期日前に償還する―すなわちコール(償還)するという事態が起きる可能性。
  5. 信用リスク
    債券発行者が、期日どおりに利子と元金を支払えなくなる可能性。デフォルトリスクとも呼ばれています。
  6. インカムリスク
    債券市場全般の利子率低下の結果、債券投資などによる利息収入が減ってしまう可能性。
  7. 金利リスク
    金利上昇の為に、債券の市場価値が低下する可能性。
  8. 通貨リスク
    自国通貨が外国通貨に対して強くなってしまったために、外貨建て投資の自国通貨換算での収益が目減りしてしまうという可能性。為替リスクとも呼ばれます。
  9. カントリー(国)リスク
    政治的出来事(戦争、総選挙)、財政的問題(インフレ、政府の債務不履行)、天災(地震、凶作)などが、国の経済力を弱め、その国に対する投資額の縮小を引き起こす可能性。
  10. 産業リスク
    ある産業全体に及ぶ出来事により、関連する企業の株価が大きく上下する可能性。
  11. マネージャー・リスク
    アクティブ運用の株式ファンドや債券ファンドのファンド・マネージャーが、投資戦略を想定通りに実行できず、期待されていた運用目標が達成されない可能性。

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